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投資

《アドベンチャー、ロイヤルホテル、伊豆シャボテンリゾート》旬を過ぎたテーマであるがゆえに見逃されやすいインバウンド企業 業績絶好調でも株価は低位で注目の3銘柄

伊豆ぐらんぱる公園のイルミネーション「伊豆高原グランイルミ」

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 訪日外国人観光客は今年1月には単月として初めて370万人を突破し、過去最高を更新している。一方で、インバウンド関連の企業の株価は全体的に軟調となっている。その中で、好決算を出している企業の中で注目すべきポイントはどのようなものか。個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が解説する。

インバウンド銘柄の現況

 コロナ禍からの回復を受け、日本の観光業は急速に復活した。日本政府観光局(JNTO)が今年1月15日に発表した2024年の訪日外国人旅行者数年間推計値は、2019年比15.6%増の3686万9900人だった。過去最高だった2019年の3188万2049人を約500万人上回り、年間過去最高を記録した。また、2025年1月の訪日外国人旅行者数は単月で過去最高となる378万人を記録し、これは前年同月比で40.6%の増加の記録となり、これまでの最高値だった2024年12月の349万人を大幅に超え、単月として初めて370万人を突破した。国・地域別では、中国が旧正月(春節)休暇の需要増加で98万人となり、コロナ前の2019年同月を上回って1月としても過去最高の記録となった。

 当然、訪日外国人観光客(インバウンド)の増加により、関連銘柄の業績は急伸しており、また、円安基調も追い風となり、業種として今後もさらなる成長が期待できる。

 ところが最近では「インバウンド銘柄」というテーマも株式相場ではタイムリーではなくなってきたこともあり、株価が一時期に比べ低迷してきている銘柄も多い。

 しかし、今のこの株価水準と業績成長を合わせて見てみることで今後の投資戦略へのヒントやアイデアが生まれるだろう。

 今回は、直近の決算で素晴らしい業績を発表して注目に値する企業について紹介する。合わせて、今後のインバウンド恩恵の成長といった観点から、どのような点が成長の明暗を分けていくかを考察していきたい。

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