ノーマルタイプのゲーム性が豊かに
BT搭載機第1弾として、『LB1000ちゃんA(アルファ)』(オーイズミ)、『LBプレミアムうまい棒』(オリンピアエステート)、『LB跳べ!ハーレムエース』(ネット)、『LBニューパルサーBT』(山佐ネクスト)の4機種が、6月2日にホール導入となることが発表された。今後も多くのメーカーから、さまざまなBT機が登場する予定だという。
「現在のパチスロはスマートパチスロ(メダルを使わないパチスロ機)のAT機がメインとなっています。スマスロAT機は出玉の波が荒い機種も多く、ハイリスクハイリターンな側面が否めません。
一方でノーマルタイプは、AT機に比べると少ないお金で遊技しやすく、さらには短い時間で楽しむこともできるというメリットがあります。ただ、従来のノーマルタイプはゲーム性が単調になりがちな傾向もあり、ジャグラーシリーズのような定番を除いて、なかなかヒットしにくかった現実もあったわけです。
そんななかでBT機の登場によって、ノーマルタイプのゲーム性は格段に豊かになっていくはずです。そこまでお金を使いたくないユーザーや新規ユーザーにとってBT機は、魅力的な選択肢になるでしょう」(藤井氏)
“即ヤメ勝ち逃げ”がしやすくなる
ノーマルタイプの可能性を広げることとなりそうなBTだが、ユーザーはどういった部分に期待しているのだろうか。パチスロ歴30年弱の会社員・Aさん(40代男性)は「1回のボーナスの出玉が増えることが楽しみ」だという。
「6号機時代になってからのノーマルタイプはジャグラーでもビッグボーナス1回の獲得枚数は250枚程度しかないんです。5号機時代は320枚くらいあったことを考えると、やっぱり物足りない。それがBTでボーナスが連続するようになって、一度に獲得できる枚数が増えるのはうれしいですね。
私の場合、仕事帰りに夕方から少しだけ打つことも多い。5号機時代は、少ないお金でビッグボーナスを引いたら即ヤメして“勝ち逃げ”ということも多かったんですが、6号機時代になってビッグボーナスの出玉が減ってからは、1回当たっただけでは大して勝てないから、ダラダラ打つことが多くなっています。でも、BT機でそこそこ多い出玉を獲得できるようになれば、また“即ヤメ勝ち逃げ”がしやすくなる。夕方からのスロッターとしては、歓迎すべき状況です」
パチンコは打つがパチスロはなかなか打たないというユーザーも、BT機に期待している。神奈川県に住む自営業・Bさん(50代女性)はこう話す。
「パチスロを打ってみたい気持ちはあるけれど、出玉の仕組みがイマイチよくわからない。とはいえ勉強しないで打つと、大損をしてしまいそうで怖い。BT機はパチンコと同じような感覚で打てそうだから、興味はありますね。最近のパチンコは、爆発力はあるけどなかなか当たらない機種が多いから敬遠気味だったので、BT機なら楽しく遊べそうかなと期待しています」