2000年、日本で初めて開催されたメジャー開幕戦にはサミー・ソーサもやってきた(AFP=時事)
2000年は日本人不在ながら13.6%
日本で初めてのメジャー開幕戦は2000年3月29日、メッツ対カブスだった。メッツはロッテで監督を務めたボビー・バレンタインが率いており、カブスにはメジャーで2年連続60本塁打のサミー・ソーサがいたが、日本人選手は不在だった。
「フジテレビが放映権を獲得して、13.6%でした。当時のゴールデンタイムでは合格ラインより少し上の数字です。日本人選手がおらず、他局は改編期の特番が目白押しの中で、十分健闘した数字だと思います」
2003年、松井秀喜がFA宣言で巨人からヤンキースに移籍。翌年、東京ドームでデビルレイズとの開幕戦が行われた。
「この時は15.3%でした。当時の松井といえば押しも押されもせぬスター選手で、人気も知名度も球界ナンバーワンだった。それでも、20%には届かなかった。2008年には松坂大輔、岡島秀樹のレッドソックス、2012年と2019年にはイチローのマリナーズが日本で開幕試合を行っていますが、2000年のメッツ対カブスの視聴率にも及ばなかった。ただ、テレビの視聴率自体が年々下がっていますから、それも当然という認識でした。
今回、ドジャースには山本由伸や佐々木朗希もいますし、カブスには今永昇太や鈴木誠也もいる。その点も視聴率につながっているとは思いますが、もし大谷がいなければ、15%に届いたかどうか」