配当株に投資する際に気をつけるべきポイントとは
3月期決算の企業が期末を迎え、配当や株主優待の権利確定に向けて、計画を立てている投資家も多いだろう。最近では配当で株主に還元しようという企業も増えており、高配当株にも注目が集まっている。では、配当株投資をする際に気をつけるべきポイントとはなにか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが解説する。
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3月も後半に入り、日本では最も多い3月期決算の企業が期末を迎えます。この時期、配当や株主優待の権利確定に向けて、多くの投資家が注目していることでしょう。
しかし、「ただ高配当だからお得」というわけではありません。今回は、高配当株を狙う際に気をつけるべきポイントをまとめました。
高配当株が急増している背景
まず、Yahoo!ファイナンスの「配当利回りランキング」を確認したところ、2025年3月17日時点で上位193銘柄が配当利回り5%超えでした。
以前は3%を超えると「高配当株」とされるイメージが強かったですが、ここ数年、東証の資本コスト改善要請を受けて株主還元を強化する企業が増えていることが背景にあります。
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