「スタバから足が遠のくようになった」という人も
スターバックス(以下スタバ)と言えば世界最大のコーヒーチェーン店として名高く、日本での知名度や人気も高い。しかし今、ヘビーユーザーだった愛好家のなかには、「スタバから足が遠のくようになった」という人も出てきているようだ。彼ら/彼女らが足を運ぶ頻度が減った理由には何があるのか。くわしく話を聞いてみると、スタバを取り巻く状況の変化も見えてきた。
外国人で大混雑「ドリップコーヒーに20分」
都内在住のプランナー・Fさん(40代女性)は仕事の打ち合わせを含めて、週に2~3回は通っているヘビーユーザーの一人。Fさんがスタバに行く理由は、「メニュー云々ではなく、“使い勝手のよさ”」だと話す。
「スタバは都心のどこにでもあるので、オフィス街での仕事の軽い打ち合わせや、PC作業で利用していました。何か作業場所がほしいときに、『近くにスタバないかな?』と、スタバ狙い撃ちで、検索して行く感じでしたね。Wi-Fiがあって、勉強や仕事をしている人が多いので、なんとなく仕事関係の相手とも行きやすいという安心感で、よく利用しています」
そんなFさんがよく行くスタバに、異変が訪れているのだという。
「もちろん場所によると思うのですが、先日仕事に向かう途中、渋谷駅近くのスタバに朝10時ぐらいに行ったら、外国人たちで大混雑。朝から外国人でそんな混むと思っていなかったのでびっくりでしたが、観光客っぽい人も仕事っぽい人もどちらもいる感じでした。スタバは外国人にとっても馴染みのある店でしょうし、店員さんも英語対応ができるので、他のカフェより入りやすいのかもしれません。
ただ、私はアイスのドリップコーヒーを注文したのですが、今までだとレジの店員さんが自らすぐに入れてくれたのに、レジも大わらわ。結局20分も待ちました……。気軽にテイクアウトするつもりでしたが、朝の時間がない時なので焦りました」
そうした経験からFさんは、「スタバは“警戒”するようになった」と明かす。
「今のところ、そういうことがあったのはその店舗だけなので、立地や時間帯もあるとは思うのですが、“とりあえずスタバ”という考えは起こさないようになりました。ドトールやコメダ珈琲なども活用しています」(Fさん)