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ヘビーユーザーたちが実感する“スタバの変化”「店舗によっては外国人客が増えて大混雑」「モバイルオーダーが増えて店内客が後回し」…都心と郊外では客層も異なり利用方法も使い分け

モバイルオーダーで店内の客が置き去りに…

 都内在住のジムトレーナー・Iさん(30代男性)もスタバ愛好者。スタバを選ぶ理由は、「コーヒーの味の濃さ」だという。

「六本木や新宿の店舗で、よくコーヒーを買います。スタバのコーヒーは味が濃くて好きなんです。他のカフェのコーヒーだとなんだか物足りなくて、結局2杯とか飲んでしまう。スタバは1杯で十分濃いし、ワンモアコーヒーでおかわりを百数十円で注文できるので、結果的にコスパがよく感じるんですよね」

 仕事柄、店内で打ち合わせや作業をすることはなく、もっぱらテイクアウト利用のみだというIさんは、「モバイルオーダー」の浸透による店内客への影響を指摘する。

 モバイルオーダーが全国で導入されたのはコロナ禍だった2020年12月。その後、事前にモバイルオーダーをしておけば店頭でスムーズに受け取ることができるとして、徐々に浸透してきた。Iさんは、そうしたモバイルオーダーの増加っぷりを体感するという。

「この間、テイクアウトでコーヒーを注文したときのことです。レジに並んでいる人はそれほどいなかったので、すぐにコーヒーが出てくると思いきや、なかなか呼ばれない。なんとなく店員さんの動きを見ていると、モバイルオーダーのドリンクをつくっては紙袋に入れていく店員さんが何人もいて、全員バタバタしていました。

 忙しすぎて店員さんもテンパったのか、ある男性スタッフが店頭のお客さん用のドリンクを間違えて作ってしまったようで、お客さんの女性が『このフラペチーノ、クリーム抜きでって言ったんですけど……』と申し訳無さそうに言っている場面も目撃しました。女性は店員さんの忙しさを慮って、『作り直さず、上のクリームだけ取ってくれたらいいので』と気を遣っていました。それほど誰の目にもわかる忙しさだったということです」

 モバイルオーダーは、たしかに“待ち時間ゼロ”が可能なシステムだが、店内客が置き去りになってしまう現状もあるようだ。Iさんは、「飲みたい時に気軽にスタバでテイクアウト、というわけにはいかなくなった気がして、行く頻度が少し減った」と言う。

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