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チケット転売対策強化で「ライブに行けなくなった」一部ファンたちの恨み節 「現場に入れず応援する意欲がなくなった」「一人で推し活する“ソロ活勢”が不利」…余儀なくされる“戦略変更”

チケット転売対策に一部ファンから嘆き声も(イメージ)

チケット転売対策に一部ファンから嘆き声も(イメージ)

 近年、チケットの不正転売が問題視されるようになり、大手芸能事務所をはじめとするエンターテインメント企業では不正転売や譲渡の禁止、オークションでの出品が発覚した場合の入場拒否といった措置のほか、公式のリセールサービスを提供するなど、さまざまな対策を講じはじめている。

 こうした動きは、真っ当なファンにとって歓迎すべきことだろうが、一方で一部のファンからは「ライブに行きにくくなった」という嘆き節も聞こえてくる。これまで良くないこととは思いつつ“転売チケット”を活用していた一部ファンたちは、戦略変更を余儀なくされているようだ。そのリアルな声を集めた。

現場に入れず応援する意欲がなくなった

 都内のエステサロンに勤務する、男性アイドルグループファンの女性・Aさん(28歳)は、転売対策の強化により現場に入る回数が激減したと嘆く。

「良くないことだとわかっていましたが、私はこれまで10年くらい、チケットを『転売していた側』の人間でした。友人らと複数のファンクラブ名義を持ち、大量にチケット購入して、当選した座席のなかから最も良い席を選ぶ。余ったチケットは、チケット転売サイトで高額転売して、その収益を次のライブのチケット代に回す、ということを繰り返していたんです。

 もちろん、褒められたものではないことはわかっていましたが、他のファンも同じようなことを当たり前にやっていたので、“推し文化のひとつ”という認識だったんです。しかし、最近では不正転売に対して事務所が法的措置を取るようになったので、やりづらくなってしまった。その結果、現場に入れる機会が減りました。やっぱり、リアルで推しに会うことがモチベーションなので、その機会が減ると応援に対する熱意が冷めてしまいますね」(Aさん)

次のページ:超高額転売がなくなることは良いけれど…
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