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「オンラインカジノは違法と知らず利用した場合でも罪になる」 弁護士が解説する「賭博罪」の適用条件、海外の“合法サイト”でも処罰対象に

 以前、点ピン(1000点100円)で賭け麻雀をした検察官が罰金20万円で処罰されたことがありました。このように金銭を賭けると罪に問われることになります。競馬や競輪など特別法で公認されない限り、賭博は犯罪です。

 犯罪には国内犯と国外犯があり、重大な犯罪は国外犯として外国で犯した場合でも処罰されます。賭博は国内犯で、外国で賭博をしても処罰されません。しかし、国外でも日本の船舶や航空機内で行った場合には罪に問われます。

 オンラインカジノはインターネットの仮想空間上の賭博場です。インターネットにアクセスしてスロットなどの賭博行為をしたのが国内や日本の飛行機や船舶の中であれば、たとえ海外の合法カジノサイトであっても当然に処罰されます。

 ゲームだと思っていて賭博とは知らなかった場合であっても、偶然の事情により勝敗が決まり、勝ち負けでお金をやり取りすることを認識していれば、賭博の故意に欠けるところはなく処罰されます。法律を知らないで違法とは思わなかったとしても、罪を犯す意思がなかったとすることはできないのが刑法の原則です。

※女性セブン2025年4月10日号

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