どうやって「資産の整理」をスムーズに進めるか(イメージ)
何から手をつけていいのかわからない──そんな理由で生前整理を避けていると、家族だけでなく、自分の老後も悲惨なことになりかねない。一方で、しっかりやろうとすると多大な手間がかかるのがやっかいなところ。重要なのは、「最低限やるべき要点」を押さえることだ。
まずは、モノの整理に取り組めむことで、資産の整理が格段にしやすくなるという。関西クリーンサービス代表で真言宗の僧侶でもある亀澤範行氏が語る。
「使っていない棚などを処分する時に銀行の通帳や不動産関係の書類が見つかることが多く、お金の整理に繋げやすいのです。これらの書類は見つけたら必ず保管しておきましょう」
資産整理は煩雑なイメージが強いが、亀澤氏によれば優先すべきポイントを押さえておけば難しくないという。
そのひとつが「不動産の権利証」だ。不動産の売却や贈与時などに必要な書類で、2004年までは「登記済権利証」、それ以降は「登記識別情報通知」として自宅の購入時に渡されているはずだ。紛失を避けたい書類だが、失くしてしまう人が多いという。
「不動産の権利証はほとんど使うことがないので、長年家の中に放置して紛失しやすいのです。失くすと司法書士などの専門家に証明書を発行してもらうなどの煩雑な手続きが必要となるので、整理の際にはまず権利証を確保することを考えましょう」(亀澤氏)
続いて「銀行の通帳」も重要になる。
「通帳は遺品整理の現場では平均10通ほど出てきます。タンスの奥で下に落ちていたり、引き出しの裏に貼ったまま存在を忘れてしまうケースが多い。故人が通帳を集めずに亡くなると、遺族は様々な銀行に当たって口座の特定や解約手続きに追われることになります。通帳は生前になるべく全部集めることが鉄則です」(同前)