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かつてのギャンブル漬けの日々から抜け出したオバ記者、万博跡地のカジノ計画に血が騒ぐ 「カジノと聞くと胸が躍るんだからどうしようもない」

ギャンブルでフイにした「まっとうな人生」

 でもそれも、68才のいまは笑えないんだよね。

 もし麻雀を覚えた32才のときに結婚をして子供を産んでいたら、その子は現在35才。35年あったら家のローンだって終わってる。そんなまっとうな人生を私はギャンブルでフイにしたんだなと思うんだわ。

 だけど、懺悔、後悔の一辺倒かというとそれも違う。あれはあれで仕方がなかった。もう一度、32才の昔に立ち返っても同じことをしたという確信に近い気持ちもある。逆にいえば、「まっとうな私」は夢幻で現実感がないんだよね。

 と、こんな黒歴史を抜けてきたのによ、カジノと聞くと胸が躍るんだからどうしようもないわ。でも……ズブズブだった昔と同じことをするとも思えないんだわ。理由はカンタン。どんなに強運な人もその運が続くことはないということを身をもって知ったし、運より何よりも、大阪の統合型リゾートに初期投資として約1兆2700億円が注ぎ込まれると聞いたら、ハマってなんかいられないでしょうよ。そのお金をどこから回収するか、聞かなくてもわかるじゃない?

 とはいえよ。今後私が用心しないといけないのは、オンラインギャンブルだ。

 オンラインカジノは違法だけど、オートレースは合法で、どこにも出かけずにスマホ片手に賭け事ができる。これって若者より高齢者向きよね。それと、馬券や宝くじもとっくの昔からネットで買えるようになっている。つまり、カジノみたいに華々しい施設より、外からは見えないスマホの中の賭け事の方がハマりやすい気がするんだわ。

 なので、スマホでギャンブルだけはするまいと心に誓っている私。人は、何をするかということよりも、絶対にしないと決めたことを守れるかどうかということの方がずっと意味深い。……なんて、わかったようなことを言う私を、私自身は信用していないんだけどね。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。

※女性セブン2025年4月17日号

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