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森口亮「まるわかり市況分析」

【直近11年で10回】例年4月は海外投資家の買い越しが多いが、必ずしも「株価上昇」に直結していない現実 トランプ関税でさらに不透明感が増す状況に注意

今年は関税の影響で買い越しが続くかは微妙?

 そして何よりも注目すべきは、トランプ大統領の関税政策によって、米経済の先行きに対する懸念が日々強まっている点です。このようなリスクオフの状況下で、本当に日本株の買い越し傾向が続くのかは疑問です。

 また、仮に海外投資家が買い越したとしても、それが必ずしも株価の上昇に直結するわけではないことは、先ほどのデータからも明らかです。

 例年と比較しても、今年は特に慎重な投資判断が求められる時期と言えるのではないでしょうか。

 今後、同じような傾向のデータやニュースを目にしたとしても、「買い越し=株高」という過剰な期待を抱かず、より安全で冷静な投資行動を意識していきましょう。

【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。

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