ナスダッ子さんは銘柄購入時に何を意識しているのか(写真:イメージマート)
半導体メーカーとして世界から注目を集めるエヌビディア(NVIDIA)。株価が本格的に上昇し始めるのは2010年台の後半からだが、25年前からエヌビディアを知っていたという個人投資家・ナスダッ子さん。アメリカのハイテク株投資で成功し、いまでは資産3億円超を達成。どういった基準で銘柄選びをしているのか?
初級者から上級者まで、さまざまなスタイルを持つ投資家が集まる「投資家バー STOCK PICKERS」で実際に行われた話を元にまとめられた書籍『投資家バーの常連客から聞いた 投資の成功術』(酒井富士子・著、投資家バー STOCK PICKERS・監修、インプレス刊)より一部抜粋・再構成して、ナスダッ子さんの投資戦略を紹介する。
25年前のある経験がエヌビディア投資につながる
──思い入れの深い銘柄などはありますか?
ナスダッ子:エヌビディアね。
──即答ですね! その理由は?
ナスダッ子:私は昔からゲームが趣味でね。25年近く前には米国の「シムピープル(現在のザ・シムズ4)」というゲームにすごくハマっていたの。でも、当時の私のPC環境だと、すぐにフリーズを起こしたりして、なかなか楽しめないでいたのよ。
──それはイライラしますね……、僕もゲーム好きなのでわかります。
ナスダッ子:でしょ。それでいろいろと調べると、このゲームを快適にプレイしたいなら、エヌビディアのGeForceというグラフィックボードがおすすめだって情報をネットで見つけたわけ。それでさっそく買ってみたらすごく良くて、それから今まで私はエヌビディアのGeForceユーザーなのよ。
──ゲーム好きがきっかけで、25年前からエヌビディアという企業に愛着があったわけですね!
ナスダッ子:でも、私自身はずっとエヌビディアのことを「パソコンの部品屋さん」くらいにしか思っていなかったのよ。それが今では、自動車の自動運転に技術が転用されて、世界最大手の半導体メーカーになっていると聞いて感動しちゃってね。そういう経緯もあって、エヌビディアは1000万円分購入したわ。
──すごいな~。でも、趣味でお世話になっていた企業が、いつの間にか世界的な企業になっていたわけですから感動もしますよね。