「推し活投資」注目銘柄【アニメ・漫画が好き】※株価は4月4日の終値時点
「推し活投資」注目銘柄【ゲームが好き】※株価は4月4日の終値時点
企業の成長の芽を見抜く「好き」の眼力
推し活投資の対象として人気を集めているのが、アニメ・漫画、キャラクター、ゲーム関連の銘柄だ。アニメ会社最大手の東映アニメーションは、『プリキュア』シリーズの好調を受けて業績を伸ばしている。21作目の放送がスタートしたばかりの2024年4月の段階では2700円前後だった株価は、放送の終盤に近付くにつれて3600円を超えた。推し活投資はファンならではの視点が強みになると窪田さんが言う。
「目が肥えたファンだからこそ、“この作品は魅力的だ”とか、“このサービスは伸びそうだ”と直感的にわかることも多い。証券アナリストよりも早く、企業の成長の芽に気づく人は少なくありません」
キャラクタービジネス関連の銘柄で勢いがあるのがサンリオだ。2024年4月に2800円前後だった株価は、1年で2.5倍近くまで上昇した。今年は、人気キャラのマイメロディの誕生50周年という節目の年でもある。金融アナリストの三井智映子さんが話す。
「日本のコンテンツビジネスはコロナ禍以降、特に海外で人気が高まっており、その筆頭がサンリオです。株主優待でサンリオピューロランドの招待券がもらえる特典もあるため、投資先として人気です」
「推し活投資」注目銘柄【キャラクターが好き】※株価は4月4日の終値時点
ファンに魅力的な優待がもっとも充実しているのは音楽関連の企業だ。ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太さんが解説する。
「音楽事務所『エイベックス』は株主優待の特典で、優先的にコンサートチケットの抽選に応募できます。芸能事務所『アミューズ』は、2021年に山梨に移転して話題となった会社見学が株主優待特典となっているのも魅力だと思います」
宝塚歌劇団ファンなら、親会社の阪急阪神ホールディングスの株を購入するのも手だ。優待で、グループ各社で利用できる優待券がもらえる。
「観劇の際に乗車券やホテルの割引券などの優待を活用して、遠征費用の節約やグレードアップにも有効。優待を効果的に使って推し活を充実させるのも、推し活投資の醍醐味といえるでしょう」(三井さん)