“優待弁護士” 澤井康生氏が注目する4月の株主優待銘柄を紹介
2025年4月に権利確定する優待銘柄は32銘柄と、1年でも銘柄数が少ない月の1つだ。4月末が権利確定日の銘柄の場合、2025年4月の優待権利を取得するには権利付き最終日の4月25日までに必要な株数を所有しておく必要がある。警察官僚から弁護士に転身し、保有する約250銘柄は「ほぼ優待銘柄」という投資家の澤井康生氏(53)に、4月権利取りの注目銘柄を聞いた。
「4月の優待銘柄数は2月・3月、5月・6月と比較するとかなり数が少なく、銘柄数でみると谷間のようになっています。その意味では投資家に注目されにくく、優待狙いの過熱による権利日を前にした株価上昇は起こりにくい傾向があるかもしれません。銘柄数が少ない中にも“美味しい”優待銘柄は存在します」(澤井氏・以下「 」内、同じ)
株主優待で優待グルメ生活を送る澤井氏は、食品や食事券などの優待品を設けている内需系の銘柄に注目する。
「物価高騰が続くなか、株主優待でもらえる果物や飲み物、飲食店で使える食事券は家計を助け、生活を潤してくれます。今回は5銘柄のうち、ラーメン店を国内展開する上場企業を1つ選びました。ラーメンを無料で食べられる食事券をもらえ、メニューからどれを選んでもいいので、トッピングがたくさん載るラーメンメニューを選ぶとお得です」
トランプ米大統領が4月2日に打ち出した「相互関税」によって株式市場が動揺しているが、食品関連や外食など内需系のディフェンシブ株は「トランプ関税ショック」を輸出関連株ほどにはダイレクトに受けにくい点でも注目しているという。では、具体的にどのような銘柄に注目しているのだろうか。
(以下、澤井氏が注目する「4月権利確定」の株主優待銘柄を表組みで紹介)