関東を中心に390店舗以上を展開する中華料理チェーン「日高屋」。その看板メニューのひとつとなっているのが「バクダン炒め」だ。
「バクダン炒め」はいわゆる“豚キムチ”に似たメニュー。白菜、もやし、にら、たまねぎ、にんじんといった野菜を豚肉とともに炒めた料理で、価格は単品で510円(税込み、以下同)、ライス・スープ・漬物とセットになった「バクダン炒め定食」は680円となっている。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「『バクダン炒め』は、日高屋のオリジナルメニューとして人気です。ボリューム感があって、価格も比較的安く、日高屋の定番。ちなみに、辛くない『肉野菜炒め』は単品で520円と、『バクダン炒め』よりも10円高いんです。具材の違いはありますが、『肉野菜炒め』よりも安いということで、お得感もあるし、店舗側としても『バクダン炒め』の方が“推しメニュー”になっているということがわかるでしょう」
そんなバクダン炒めの大ファンだというのは、30代の会社員男性Aさん。独身のAさんは、仕事帰り最寄り駅近くの日高屋で夕食を摂ることが多いという。
「晩酌がてら1人で日高屋に行って、スマホで動画を見ながら夕食。よく注文するメニューはやっぱりバクダン炒めです。まず餃子1皿をつまみに生ビールを1杯飲み、その後にバクダン炒めをつまみにしてハイボールかレモンサワーを飲むというのが定番です。
そのちょうどいい辛さが、ハマるんです。豚キムチのような酸味や甘味がある辛さではなく、ストレートな辛さ。外食が多くて野菜が不足しがちだということもあって、野菜たっぷりなのも高ポイントです」