元外資系証券マンがやっているのは債券投資だ。注目は「米国債」と「米ドル建て社債」だという。
「日本人にとっては日本国債や円建ての社債の方が身近に思えるかもしれませんが、円建てでは金利が低く、資産を増やすことにはつながらない。
一方、世界で最も破綻する可能性の低い米国債の10年ものは利回り2%超。格付けがA以上と信用度の高い米ドル建て社債は10年もので利回り3%以上を狙えるものもあり、安全度が高くて金利も高い。私自身も元本が戻ってくる可能性が極めて高く、年3~4%の金利を得られる債券運用を重視しています」
外貨建てと聞くと為替リスクが気になるところだが、「依然として世界経済の中心にいる米国と、今後も高齢化と人口減少が進む日本を比べれば、為替レートとして長期的に“強い”のは米ドル」(同前)と見ているという。
※週刊ポスト2019年6月21日号