50~70代で、すでに子供が独立している場合、夫婦2人で広すぎる家は必要ない。千葉県に住む柳田さん(仮名、67才)が話す。
「2人の子供はそれぞれ結婚して、広い家に夫婦2人で暮らしていましたが、子供が戻ってくる予定もなく、使う部屋以外はほとんど物置状態で、駅まで歩いて20分と少し遠かった。売れるうちにと思い、思い切って売却し、駅前の2LDKの賃貸マンションに引っ越しました。結果は大正解。毎日の掃除が楽になり、買い物や病院も近くてよく外出するようになりました。不要になった車も50万円で売れて、維持費が月2万円浮きました」
徳永さんが話す。
「柳田さんがこのまま郊外に住んでいたら、数年後には資産価値が大きく目減りしていたでしょう。老後資産を蓄えるためには、広すぎる家や車など、無駄なものは整理していくべき。
選択肢として、柳田さんのように、家を売ったお金で賃貸に住むのもよいですが、都心の2000万円程度の1Kマンションを買い、賃貸に出して賃料収入を得るのもおすすめです。今後、日本は人口減少が深刻になりますが、東京都心だけは2030年まで増え続けると予想されます。同様に、地方都市も都心部は人口が減りにくい。今後も需要が高く、家賃収入が得られるばかりか、いざとなったら自分たちが住むこともできる安心感がある」
※女性セブン2019年6月27日号