一度の自炊としてはやや割高だと感じることもあるが、それなりに元を取っていると感じているという。
「日頃仕事をしながらだと、メニューを考えるのも面倒。スーパーで食材を買って、調理して、そして食べた後に片付けることを考えると、トータル3時間くらいはかかる。それが、ミールキットなら片付け込みで40分ほど。価格も完全な自炊よりは高いけど、外食よりは栄養バランスがいいものを作れる。そう考えると、コスパは悪くないと思います。コンビニやスーパーの出来上がりのお惣菜を家で並べるのはなんとなく罪悪感がありますが、ミールキットならそれもありません」
一方、同じように自炊の時間を減らしたいと考えている40代の女性・Bさんは、今のところミールキットを利用しようとは考えていない。“レトルトや買ってくる惣菜で十分”だという。
「結局少しは手間がかかることに変わりはない。だったら私は冷凍食品やお惣菜を買ってきますね。自分好みの味かどうかという保証もないので、様子見です。値段次第といったところではないでしょうか」
家での料理はとにかく効率、時短が求められる現代。ミールキットは、どこまで日本の家庭に根付いていくのだろうか。