子供が成長していくと「何歳からゲームを買うか」「何歳からケータイを持たせるか」など、与えるものについてさまざまな悩みが出てくる。そのなかでも大きな悩みの一つが、お小遣いだ。何歳から渡すのか、いくら渡すのか。その前に、そもそも定期的なお小遣いは必要かといった根本的なことでも悩んでしまう。
「無駄使いするから」「トラブルに巻き込まれると怖いから」など、さまざまな理由で定期的なお小遣いはゼロ、必要な時にその都度渡すという家庭も少なくない。一方で、定期的なお小遣いは金銭感覚を学ばせるのに必要という家庭もある。
3人の子供の母である久保さん(仮名・40代)は、必要な時に必要な額を渡す派から定期的に渡す派に変えた一人だ。
「ママ友さん家族と盆踊りに行った時、ママ友さんが“今日は特別”と言って1000円を子供に渡したことから、私も子供に同額のお金を渡したんです。すると、うちの子は全額しっかり使い切ってしまったのですが、ママ友の子供は700円だけ使って残りの300円は貯金すると言ったんです。よく話を聞くと、ふだんは定期的なお小遣いをもらって自分で管理しているとのこと。小学2年生ながら自分なりの金銭感覚を身に付けていることに感心し、その日から考え方が変わりました」
バンダイが調査した、こどもアンケートレポート「小中学生のおこづかいに関する意識調査」によると、お小遣いをもらっている子供は全体で75.6%(小学生68.0%、中学生90.7%)、そのうち定期的にお小遣いをもらっている小中学生は全体で42.7%(小学生34.5%、中学生59.0%)だった。また、お小遣いの渡し始めや増額したタイミングは「学年が上がった」「中学生になった」といったものが多いが、一方で4月の進学・進級にともなう1回あたりのお小遣い金額の変更状況に関しては、全体の約6割が「変更なし」という結果となっている。