30代会社員・Cさんは、新卒で就職した会社で、40代の女性上司から受けたセクハラを明かす。
「異様に優しかったんです。営業同行のときは、帰社できる時間なのに『直帰してもいいよ』と気を遣ってくれたり、出張のときには必ずお土産を買ってきてくれたり、とてもよいお姉さんだなって思っていました」(Cさん)
初めは優しい上司だと思っていたCさんだが、徐々に女性上司はその本性をあらわし始めることになる。
「飲み会でやたら触ってくるし、抱きつかれたこともありました。そのうち仕事終わりにサシ飲みに連れて行かれたり、プライベートでもちょくちょく家飲みに誘おうとしてくるんです。若干仕事の用事をからめて上手に誘ってくるので断りにくいし、距離感を詰められる感じがだんだん不快になってしまって……。それを同僚に話しても、『嫌なら断れ』『お前の勘違い』『自意識過剰』『羨ましいわ』などと相手にしてもらえませんでした」(Cさん)
大きな声になりにくい男性のセクハラ被害。存在さえもうやむやにされたり、冷やかされるなど二次被害も深刻なようだ。