ドル円、日経平均をフィボナッチで分析
直近の日本株、ならびにドル円相場の動きをフィボナッチリトレースメント(以下、フィボナッチ)というテクニカルツールと共に見てみましょう。フィボナッチにより押し目価格や戻し目価格の目途を立てられます。
ドル円は執筆時点で年初の安値1ドル=106.175円から1ドル=112.41円まで上昇した値幅に対する76.4%の価格を割り込んできています。ドル円と連動しやすい日経平均株価(レートはくりっく株365を参照、以下同)もフィボナッチで見ると、6月20日に21680円をつけ、直近高値22525円から安値20337円の下落幅に対する61.8%戻しに達しました。
フィボナッチなどのテクニカルツールは様々なアイデアを与えてくれます。「不景気の株高」においても、私が見ていたテクニカルには前兆となるサインが現れていました。6月上旬のFRB議長による「米ドル利下げ示唆」発言もありましたが、もっと前から反発することも想定していたため、「米中貿易戦争が解決の方向に進まなくとも、6月から再度ロング方向でいいのでは」と考えられました。
今までテクニカル分析をあまり活用されていなかった方は、トレードに取り入れてみてはいかがでしょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)