「結婚したての頃は、食事は自分で作らないといけないという思い込みがあったのですが、仕事と料理以外の家事もあるなか、とにかく大変。最近はご飯だけは家で炊いて、仕事帰りにデパ地下で主菜だけを買って帰ります。時短にもなるしちょっとした贅沢も感じられるので、満足度は高いです。ただ、最近では多くの飲食店が持ち帰りに力を入れているので、今後は出来合いの惣菜に頼る機会は少なくなってしまうかもしれません」
20代の男性会社員・Bさんは、自炊をほとんどしない。かつては仕事終わりにチェーン店で食事をする機会も多かったが、最近では同じお店に行っても、そこで食べずに持ち帰ることがもっぱらだ。
「チェーン店のカウンター席で一人で食べるよりは、YouTubeで好きな動画を見ながらゆっくり食べたほうがいい。カレー料理店などは店内で食べると1000円以上するのに、テイクアウトにすると半額くらいで済む店もあります。持ち帰りがどんどんお得になるなら、わざわざお店で食べる理由はなくなりますね」
増税を機に、さらなる事業者の参入が予想される持ち帰り市場。軽減税率の影響で持ち帰り価格が安くなれば、テイクアウトを選ぶ消費者もさらに増えることになりそうだ。