Bさんは、なぜ対面での鑑定占いと変わらないほどの金額を、アプリで課金するようになったのだろうか。
「友人と一緒に行くならまだしも、わざわざ出かけて占ってもらうのには勇気がいります。他人に相談しにくい内容の時もあれば、『後押しをしてもらいたい』気分の時もある。そういう時は、不安な気持ちを紛らわすために、アプリで鑑定をしてもらいますね」
「キャリアカウンセリング」の代わり
一度、仕事の悩みを相談したことをきっかけに、手相占いとタロット占いに通うようになったのは、30代の男性・Cさんだ。
「悩みの種とその原因、対処法を言い当てられたことをきっかけに通うようになりました。職場の悩みの中には、仕事の同僚や、先輩、友人にも言えないものが多い。かといって、本格的なキャリアカウンセリングを受けたいわけでもない。仕事上の直接の利害関係もない占い師に相談するのが、自分にはちょうどいいのだと思います」(Cさん)
占いにまったく興味がない人にとっては、占いに頼る心理は理解しにくいかもしれないが、人に相談しにくい悩みを抱えていたり、ほんのちょっと後押しをしてもらいたい、という気持ちで占いにハマるケースは少なくないのかもしれない。