住まい・不動産

住みたい田舎No.1の鳥取市 家賃3万円でも「部屋が多すぎて使いきれない」

川崎さんが暮らす家賃3万円の古民家

川崎さんが暮らす家賃3万円の古民家

子供の笑顔ってこんなに変わるのか

 鳥取市は『田舎暮らしの本』(宝島社)が企画する「2019年度版 第7回住みたい田舎ベストランキング」で総合第1位に輝いた。2006年はたった7人だったのに対し、2018年度の移住者は464人に上る。鳥取市市民生活部地域振興課移住定住促進係の石原裕也さんは、働く女性へのサポート体制の充実をこう語る。

「移住者は20~40代の若い世代が中心です。お試し住宅を充実させるほか、移住を希望するかた専用の雇用相談窓口を設けて、ハローワークとも連携して働く女性のサポートにも力を入れています。また、鳥取の女性を応援する実行委員会(市民活動団体)においては、鳥取の女性が社会で活躍するための講座なども開催しています」

 鳥取市の最大の売りは、豊かな自然と暮らしやすさの融合だ。海と山に囲まれ、鳥取砂丘という名所があり、温泉も多い。そのうえデパートや商店街などの繁華街と居住地が集中している「コンパクトシティー」のため利便性が高い。

 子供を育てるにも抜群の環境だ。10年前に夫の故郷である鳥取市に一家で移り住んだ徳本敦子さん(年齢非公開)が言う。

「移住前は、東京で2人の子供を育てるふつうの主婦をしていました。夫の希望から、3人目を妊娠中に移住することになったのですが、最初は日本一人口が少ない鳥取県でどんな暮らしになるのか不安もありました。

 でも、ここへ来た途端、子供たちが田んぼやあぜ道で楽しそうに走り回るようになって。子供の笑顔って、こんなに変わるのかと驚きました」

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