実際、「外貨建て保険」をめぐる契約者からの苦情はここ6年で4倍に増えている。その多くは「元本割れのリスクをきちんと説明しなかった」という内容だ。金融庁もこうした営業活動を問題視し、生命保険会社各社に改善を要請している。
「定期保険特約付き終身保険」(2位)や「定期保険」(3位)は、満期を迎えると年齢とともに保険料も上がる。商品によっては1.5倍や2倍になるものもあり、入りたくないという声が目立った。ランキングの中で、長尾さんが「入るなら注意が必要」と語気を強めたのは「セットもの」(6位)の保険だ。
「国内の大手生命保険会社の商品には、主契約だけではなく『疾病入院特約』や『災害割増特約』などといった、『特約』がたくさんついているケースが多い」(長尾さん)
また、さまざまな保障がセットになっているゆえ、回答したプロたちですら、「自分の契約内容がわからなくなるからなるべく避けたい」という。
「セットにすると自分が今どの特約をつけているのかわからなくなるうえ、最悪本来もらえるはずの保険金の請求をしそびれたり、必要ない保障分の保険料を支払い忘れたりする。営業する側としてはセットで契約してもらえたらそれだけペイが増えるからありがたいのですが、契約者に優しい内容とは思えない商品が多いです」(31才女性)
プロたちの「ナイショ話」を参考に見直しをしてみるのもいいかもしれない──。
※女性セブン2019年7月25日号