そんな山本さんが最近よく打っているのは、6号機の『Re:ゼロから始める異世界生活』(大都技研)だ。
「最大純増枚数が8枚で、出玉速度が速いのが最大の特徴です。当たりを引くまでが大変ですが、1回当たればサクッとそれなりの出玉が得られるというタイプ。短時間で遊ぶ人向けというイメージです」(前出・ジャーナリスト)
山本さんは、アフターファイブにこの『Re:ゼロから始める異世界生活』を打っているという。
「あんまり勝てないというイメージの6号機の中では、『Re:ゼロ』はまだ夢がある方だと感じています。夕方からあまり時間がない中で打つことが多いので、一気に出玉が増えるのは単純にうれしい。ただ、勝っているかと言われれば、残念ながら負けまくってます。あまりに勝てる気がしないので、そろそろやめたほうが良いのではないかとも思っているのですが、惰性で打ってしまう。ちょっとよくない状況です」(山本さん)
撤去間近の旧機種を打ちまくるが、全然勝てない…
新機種として導入されるのは6号機のみとなっているなかで、5号機と呼ばれる旧機種はどんどんホールから姿を消している。
「業界内の自主規制として、ホールに設置されている全台に対する5号機の割合を段階的に下げていくことになっているため、古い機種がどんどん消えていっているんです。そもそもパチスロ機には設置できる期間というものが設定されていて、それを過ぎた機種から撤去されていくということですね。
そんななか、パチスロファンが気になっているのが、出玉爆発力の高い人気機種の撤去です。たとえば、『バジリスク甲賀忍法帖 絆』(エレコ)や『アナザーゴッド ハーデス -奪われたZEUS Ver.』(ミズホ)は、2019年12月頃に撤去される予定。『ミリオンゴッド -神々の凱旋-』(ユニバーサル)も2020年1月頃の撤去になりそうで、こういった機種への駆け込み需要も高まっています」(前出・ジャーナリスト)
そんな撤去間近の機種を打っているというのは、都内在住、自営業の男性・佐藤さん(仮名、40代前半)だ。
「『バジリスク絆』、『ハーデス』、『凱旋』は、長年ずっと打ってきた機種なので、なくなってしまうのは本当に残念。だから、今のうちにできるだけ打っています。でも、撤去が近いからといって、高設定の台が増えているわけでもなく、全然勝てないのは変わらない。金銭的な余裕もなくなりそうで、この3機種が撤去するまで持つかどうか……なんて心配にもなってきました。まあでも、おそらくこの3機種が撤去されたら、心置きなくパチスロをやめられるような気もしています」