参議院選挙で与党自民党が過半数の議席を確保できたため、10月の消費増税は、ほぼ既定路線で進むでしょう。過去の相場を振り返ると、増税後に円安へ移行することもあったため、ドル円は中長期目線でロングをすることも検討できます。
米国株にも目を向けると、NYダウは3度の抵抗線にトライし、やっと高値を更新できました。中長期的には上昇すると予想しますが、このまま8月以降も続伸することは想定していません。調整局面では押し目を拾いたいと考えます。
予想通りNYダウが下押ししても、それが「調整」なのか「トレンド転換」なのか、判断に迷う人もいるかもしれません。売買判断に躊躇が生まれる方は自身のトレードルールをきっちり作り上げることから始めましょう。私はテクニカル分析による取引判断を重要視し、そのルールを遵守することで、利益を残してきました。ルールがあると、取引の精神的負担は軽減され、自身の性格に影響されない冷静なトレードを実現できるようになります。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)