帰省や旅行など、出かける機会の増える夏は、犯罪が急増する季節でもある。心配なのは、留守中の空き巣だろう。犯罪者が嫌うのは、人の目・時間・光・音だという。防犯アドバイザーの京師美佳さんが解説する。
「空き巣犯への聞き取り調査で、侵入を断念した理由で最も多かったのが、『近所の人にじろじろ見られた』でした。ご近所づきあいがあると、異変を察してもらいやすくなります」(京師さん・以下同)。
また、多くの犯人は下見で生活状況や家族構成を調べ、狙った家の近隣もまわって、より入りやすい家を探している。
「在宅を装ったり、安全に気を配っている印象を与えて、狙われない家づくりを」
図は狙われやすい家の例だ。
【1】高いブロック塀などで中が見えにくいよう囲われている
【2】表札はフルネーム、郵便受けには郵便物がいっぱい
【3】雑草が伸び放題、古い植木鉢が散乱している
【4】ガスメーターに謎の暗号がある
【5】車で外出時、車庫が空っぽになっている
【6】夜になっても照明がつかない
【7】上の階の窓が無施錠
【8】家の外壁近くに高い木や雨どいなど、足場になるものがある
それでは、具体的な安全対策はどうすればよいか。実際の被害事例を踏まえて、京師さんが解説する。