ちなみに、7月25日号掲載の特集では、大手生命保険会社に勤務して15年になるベテラン営業マン・新垣誠さん(仮名・37才)は、こう話している。
「保険会社にとって『儲かる商品』とは、保険料がたくさん集まって、なるべく保険金は払わないですむ商品なんです。保険会社は、社員の高額な給料や、テレビCMに登場する有名タレントのギャラ、商品の販売・宣伝のための経費などを、集めた保険金から支払っています。だから、なるべく高額な保険料を集めて、そこからガッポリと手数料を取りたいわけです。つまり一般論では、辣腕の営業マンが、自分がすすめる商品に入っていないというのは、ある意味で当たり前なんです」
つまり、保険会社が推奨する商品ほど、契約者が損をする仕組みになっていることが多いというわけだ。かんぽ生命の不正発覚を契機に、消費者が保険の仕組みをあらためて知るべく、見直し機運が高まるかもしれない。
※女性セブン2019年8月15日号