がんの「ステージ0」だと給付金は出ない?
「定期タイプ」が嫌われるのはがん保険も同様だ。「入りたくない」1位になったのは「定期保険のがん特約タイプ」。
「特約保険料をずっと払い続けた挙句、いざがんになったら満足のいく保障が得られない」という声が多かった。
「定期保険の保障期間が終わったら、がん特約も切れてしまい、いざ必要な時に給付金が受けられない可能性がある。それなら普段から別口座でがんにかかった時の治療費を貯金しておく方がよっぽどいい」(39才女性)
「2人に1人ががんになる」時代といわれるだけに、がん保険への加入は必須のように思われがちだが、国立がん研究センターの統計によれば、実際にがんになる確率が50%に達するのは「80才以降の男性」だけ。女性の場合、50才までにがんと診断される確率はわずか5%。60才まででも11%で、80才でも29%にとどまる。
つまり高齢になるまでは、「がん特約」は無駄になる可能性が高いのだ。そのうえ、がんができる場所や症状、治療法も千差万別で、すべてをカバーする“万能”の保険は存在しない。生保社員たちはそのことを普段から肌で感じているという。