とはいえ、「保障ゼロ」では心もとないという人も少なくない。長尾さんはこんなアドバイスをする。
「貯金に不安があるのなら、なるべく掛け金の安い保険に入りながら、お金を貯めておく方がいい」
なかでもおすすめは共済だという。
「とくに都道府県民共済は掛け金が安い。これは保険会社と違い、非営利団体が運営しているため、利益重視でないことが理由です。掛け金は月々約2000円。営利目的ではないので、余剰金を加入者に戻す“割戻金”があり、都民共済を例に挙げると実質的には1300円程度で済む。しかも事故なら184日、病気なら124日の入院保障が受けられます」(長尾さん)
JA共済も掛け金が安く、医療・がん保険ともに「入っている保険」のトップ5にランクイン。保険料に加えて、特約内容を徹底的にチェックすることも大切だ。
「例えばがん保険なら、診断一時金と抗がん剤・放射線治療給付金の2つが含まれているかを必ず確認してください。診断一時金は入院しなくても受け取れるし、抗がん剤・放射線治療給付金は毎月10万円くらい出るため、生活が困窮する心配をしなくて済みます」(長尾さん)
ランキングの上位に入った保険はいずれも保険料と特約内容のバランスがよいものがランクインしている。
不信感を覚えた時こそ、刮目すべし。顧客には絶対明かさない「本音」を参考に見直してみてほしい。
※女性セブン2019年8月15日号