こうした悲惨な状況を目の当たりにした私は「資金管理と取引ルール」を徹底することの重要性を再認識しました。
資金管理の徹底は個人のFXトレーダーに一番伝えておきたいポイントです。大きな利益を求めて一発逆転を狙うのではなく、自己資金の範囲内で無理のないポジションで取引することが鉄則です。私が考えているひとつの目安は、自己資金100万円に対して保有してよい通貨の目安は6万通貨程度でしょう。私は当時からセミナー講師として登壇する機会があり、セミナー参加者にはこうしたルールを一貫して伝えています。
リーマン・ショックを通して得られた教訓は、今の為替相場においても通用する重要なことなので、FXトレーダーの方はぜひ参考にしていただきたいです。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)