しかし、今やそうした判断方法が鈍化しているのではないでしょうか。というわけで、この25年以上「良い店」を見つけるために血眼になり続けてきたオッサンなりの良い店の見分け方を10個紹介します。ここでは「味が絶品」ないしは「味はそこそこだけど、ここに来ると幸せな気持ちになれる」という店の選び方です。
【1】そこそこ混んでいる
【2】客がいないテーブルはきれいに片付いている
【3】様々な世代の客がいる
【4】カウンターで一人飲みをしているオッサンがいる
【5】「今日のお勧め」が別メニューとしてテーブルに置かれている
【6】明らかに原価割れをしているであろうメニューが存在する
【7】日本語の上手な外国人店員がいる
【8】入った瞬間に店員が一斉に「いらっしゃいませ~」と絶叫しない
【9】「予約席」と書かれたプレートが数か所のテーブルに置いてある
【10】トイレがきれい
そして、快適な店を見つけるために最も重要なのは、「店員に対して懇切丁寧に接する」ということにあります。「オレはお客様だぞ!」みたいな態度ではなく、とにかく「予約を受けていただきありがとうございます」「上手にビールを注いでくださってありがとうございます。この泡のきめ細かさ、サイコーです! しかも、飲んだ一口の部分がシマシマ状態の『エンジェルリング』になっています」「おいしい料理をありがとうございます」「塩胡椒をください、というイレギュラーな要求に対応をしていただきありがとうございます」など、ありとあらゆる局面で、自分の要求に応えてくれた店員に感謝をする。
別に客だからエラいというわけではなく、「何かを食べたい・飲みたい」と考える客と「その要求に応えられる」という店の思惑を一致させるだけでいいんです。どちらが上か下かということはなく、経済活動を通じた「人的交流」と考えるだけでその店はあなたに対して丁寧に接してくれ、口コミサイトの評価とは関係のない良い時間をその店で過ごせるようになります。
ですから「いい店を見つける」という上記のような10のポイントに加え、一度行った後に同店のスタッフといかに良い関係を作れるかどうかが、良い店を開拓する基本だと考えています。