一部上場企業に勤める30代の男性会社員・Cさんは、海外出張に出かけることが多い。海外では大手通信キャリアのサービスが充実していることもあり、MVNOへの移行を決断できないと語る。
「国内で契約している携帯電話でも、その国の回線を利用できる『海外ローミング』に対応しているのは、大手通信キャリアのみ。MVNOだと、何も対策しないとずっと“圏外“状態になってしまうので、出張先でSIMカードを買うかWi-Fiを借りる必要がある。出張先でストレスなく仕事することを考えると、大手キャリアのサービスの手厚さからは、なかなか離れられないです」
今秋には、「第4のキャリア」として、楽天モバイルが携帯キャリアとして参入予定。また2020年には、次世代移動通信システムである「5G」の実用化される見込みとなっている。大手キャリアを含め、MVNO事業者たちも、まだまだ熾烈な競争を強いられることになりそうだ。