飲みすぎで体に悪いことも、無駄使いであることもわかっている。しかしなかなかやめられず、むしろ楽しみを見出しているという。
「毎日辛いし、正直これくらいしか楽しいことがない。最近はYouTubeでMMD(MikuMikuDance)の美少女キャラクターのダンス動画や音ゲー声優のライブを見ながら飲むのが楽しくて、お酒が進みます。この時は、生きている実感を得ることができるんです」(Aさん)
20代男性会社員・Bさんにとって、ストロング缶は友人と家飲みする際には欠かせない存在だという。
「ストロング缶にエナジードリンクを加えたり、アイスと一緒に食べたりアレンジが楽しい。ファミレスのドリンクバーで色々混ぜるような感覚に似ているかもしれません。学生時代に戻ったような感覚なのかも。夏はかき氷にかけると最高です!」
40代主婦のCさんは、ストロング缶がなければ、今頃、離婚していたかもしれないと明かす。
「家事をしながら飲んでいます。夫の前で、笑顔でいるためにはチューハイが必要なんです。そうでないと夫の傲慢さに我慢できなくなって、喧嘩になってしまうので。以前はワインボトル1本を一人で空けてしてまっていたんですが、今はストロング缶。コスパが良いですが、酔い方もすごいです(笑)」
手っ取り早く酔っぱらえるということで、手放せなくなってしまった人も多いようだが、その反面、何かを失ってしまっている人もいる。ストロング系チューハイに「出会わなければよかった」ということにならないよう、祈るばかりである。