消費税が10月1日に10%に引き上げられるが、今回の増税では「ポイント還元」が導入される。10月から来年6月末まで、購入時に最大5%がポイント還元される制度だが、恩恵が受けられるかは「買う店」と「支払い方法」によって決まる。この新制度は正しく理解しておきたい。
Q:どうすればポイント還元を受けられる?
ポイント還元が始まったと聞いたA氏は、増税後に近所の大手スーパーで買い物をしたが、レジで確認すると「当店は対象外です」と言われてしまった――。
「5%のポイントが還元されるのは『中小小売事業者』で買い物や飲食、宿泊などをする場合のみで、大手スーパーや百貨店は対象外。コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどのフランチャイズは2%還元になります」(ファイナンシャルプランナーの森田悦子氏)
注意すべきは、ポイント還元が「キャッシュレス決済」に限られることだ。
「現金以外のクレジットカード、電子マネー、QRコード決済などの支払いのみがポイント還元の対象です」(節約アドバイザーの丸山晴美氏)
原則は商品購入後、一定期間を経てポイントが付与される仕組みだが、「大手コンビニ3社は購入時に即2%を差し引く予定で、ネット通販や一部スーパーにも同様の動きがある」(同前)という。