タカラトミーの鉄道玩具「プラレール」誕生60周年の今年は、記念イベント開催のほか、記念商品も発売されている。なかでも早稲田大学鉄道研究会「プラレール分科会」が注目するのは、以下の2アイテムだ。
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プラレール誕生から60周年を迎えた今年は、様々な記念商品が発売されている。その中で筆者が注目した2つの商品を紹介する。以下、あくまでも筆者の主観であることをお許し願いたい。
「ライト付 パパとぼくの300系&N700typeAのぞみダブルセット」(2019年3月発売)
この商品、注目すべきは、廃盤商品となっていた300系新幹線がハイパワーライト搭載の新動力ユニットになって復活したということである。ハイパワーライトとは、今までのライト付き車両よりも明るく点灯するライトを搭載した車両のことである。
N700系にもハイパワーライトが搭載されていて、通常商品と違い「N700スモールA」のロゴのステッカーが貼られている。N700系のプラレールは様々発売されてきたが、N700系スモールAの車両は限定生産されたものしかなく、とても珍しい。このセットは2編成両方にハイパワーライトが搭載されているという、とても贅沢な商品であり、60周年にふさわしい商品だと感じられる。
また面白いのは商品の名前である。「パパとぼくの~」というフレーズがとても印象的だ。筆者の時代は500系と700系が新幹線のフラッグシップ的存在だった。500系・700系が栄華を誇った時代は過去のものとなり、現在では16両編成の700系は数を減らして来年度末の引退が決まっている。このセット名は、今の子供の世代はN700系、その親の世代は300系ということを表している。なんとも時代の変化を感じる名前である。
過去に発売された東海道新幹線のプラレールの中で筆者がとても気に入っている商品がある。「サウンドコントロール700系新幹線セット」だ。プラレールとしては珍しい、リモコン操作できる商品であり、サウンドがとても素晴らしい商品であった。筆者はこの玩具でよく遊んでいたせいか、700系が好きであり、引退はとても残念である。