最後に、プラレールは未来に向けてどのように変化していくのか、探っていきたい。
まず、子どもたちに人気の「シンカリオン」シリーズの映画化、グッズの販売が挙げられる。タカラトミーは、ジェイアール東日本企画・小学館集英社プロダクションとともに、シンカリオンシリーズを制作し、アニメとのメディアミックスによって玩具の売り上げに貢献するというビジネスモデルを構築した。
また、再生材料を50%以上使用し、玩具としては最初にエコマーク認定を受けた「エコレール」「エコ橋脚」の開発は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして取り上げることができる。レールの色には、環境に配慮していることを視覚的にもアピールする緑が採用され、子どもたちの環境意識向上に寄与しているようだ。
●取材・文/早稲田大学鉄道研究会プラレール分科会
●参考文献/タカラトミープラレールの製品カタログ、タカラトミープラレールホームページ