10月1日、いよいよ消費税が8%から10%に引き上げられる。2%の差とはいえ、高額な家電を買うとなるとその差額は大きい。そのため、「増税前に駆け込むか」「増税後じっくり選ぶか」、大いに迷うところ。家電のベストな買い時を家電の達人に聞いた。
今回の消費増税は税率が5%から8%になった2014年4月以来、およそ5年ぶりのこと。前回は、増税前に高額な商品を買おうという“駆け込み需要”に沸いた。そのため今回も同様に、増税前に買おうと焦る人が増えそうだが、「それは得策ではない」と指摘するのが、購買支援サイト「価格.com」を運営するカカクコムの鎌田剛さんだ。
別掲の表にまとめたが、2014年の主な洗濯機のネット価格を増税前後で比較したデータだ。これによると、増税1か月前(3月1日)よりも増税前日(3月31日)の方が値上がりし、逆に増税後の4月末になると増税前よりも値下がりしていることがわかる。
「今回も増税後の消費の冷え込みを懸念し、増税後(10月1日以降)の値下がりが見込まれます。ですから、それ以前に焦って買う必要はありません。むしろ、来年2~3月の決算セールまで待った方がお得です」(鎌田さん)
家電コーディネーターの戸井田園子さんも増税後の方がお買い得だという。
「2%の増税後に20万円の家電を買ったとしても、消費税分の差額は4000円。その程度なら値引き交渉やポイントで取り戻せます」(戸井田さん)
9月に新製品が出る家電の型落ち品を狙え
ただし、増税前の9月に買うとお得な家電もあるという。アップル、ダイソン、バルミューダ、アイロボットなど価格変動が少ないといわれるブランド家電と、冷蔵庫やドラム式洗濯機など、9月に新製品が出る家電だ。