パートで年金を月5500円増やす
ほかにも女性の場合、いまからでも無理なく年金を月々5000円以上アップできる方法がある。政府は保険料収入を増やすべく、厚生年金のパートへの適用拡大を進めている。すでに一定の条件を満たせばパート主婦も加入可能だ。
「労働時間週20時間以上」「月給8万8000円以上」などの条件で、時給1000円で1日4時間以上、週5日働けばクリアできる。
厚生年金の大きなメリットは、保険料を会社が半分負担してくれること。そのため年金額も国民年金より大きい。国民年金加入者の平均年金額が月5万5000円程度なのに対し、厚生年金加入者は約14万7000円と約9万円も多くもらえる。
「女性の場合、結婚や出産などで、厚生年金への加入期間が男性よりも短い。つまり、それだけ加入期間を伸ばす余地があるということです」
当然、保険料を納めた年数が長いほど年金額はアップする。たとえば、月10万円のパートを1年間続ければ月額約550円、10年なら約5500円も年金がアップするのだ。しかもチャンスは現役世代ばかりではない。
「厚生年金は70才まで加入できるため、60才以上の人でも働くことで年金を増やせます。政府が女性や高齢者の労働参加を増やそうとしているように、シニア層の求人も増えているので、ぜひ検討してみてください」
※女性セブン2019年9月26日・10月3日号