国民年金の受給額を増やすテクニック
国民年金しか加入できない人も、裏ワザはある。国民年金は20~60才までの40年間加入すると、満額の年間78万100円を受け取れる。だが、それに満たない人も多く、加入期間が短いと受給額も減ってしまう。
「本来は60才までしか加入できませんが、60才を過ぎても原則65才まで加入期間を延ばせる『任意加入』という制度があります」
仮に60才から1年間、国民年金に任意加入した場合、年金保険料は年間約19万円(月額1万6410円)。女性の平均寿命である88才まで生きたとすると、年金受給額は約46万円増え、払った保険料に対し約27万円得する。
任意加入と併せて加入したいのが「付加年金」だ。これは月400円の「付加保険料」を払うと、年金額を月額200円増やせるもの。
たとえば、現在50才の人が10年間付加年金に加入した場合、支払う保険料総額4万8000円に対し、年金は毎年2万4000円ずつ増えるため、年金の受給開始から2年で元が取れ、3年目以降は得する一方なのだ。任意加入と付加年金は併用可能。ダブルのお得を活用しよう。
※女性セブン2019年9月26日・10月3日号