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iPhone 11発売の裏でiPhone8に熱視線を送るユーザーたちの本音

 重量を比較するとiPhone7は138g、iPhone8は148g、iPhone XSは177g、iPhone XRは194g。iPhone7と8が4.7インチディスプレイ、XSが5.8インチ、XR が6.1インチだ。価格面では大幅な値下げもあった。iPhone8は64GBで6万7800円から5万2800円、128GBは6万9800円、iPhone XRも64GBが8万4800円から6万4800円、128GBは9万800円から6万9800円に。もちろん重さや価格も魅力的だが、支持されるのはそれだけではないようだ。

 20代女性会社員・Bさんは、イヤフォンジャックがあることが魅力で2015年発売のiPhone6sを使用していたが、そろそろバッテリーや動きの遅さなどで限界を迎えていたことから、iPhone8に機種変更した。決め手は何だったのか。

「値下げされたiPhone XRとともに検討していました。約1万円の差ですごく迷いましたが、最終的にiPhone8を選んだのは、ホームボタンと指紋認証があること。すでにiPhone Xシリーズを使っている友人たちから不満を聞いていたことも大きいです」(Bさん)

 iPhone8はホームボタンと指紋認証を有する「最後の機種」だ。具体的に“不満”とは何を意味するのか、Bさんは「あくまで、私にとっていろいろ当てはまるだけで……」と断りを入れえたうえで説明してくれた。

「すっぴんでマスクを多用する私にとって、『顔認証が作動しない』という友人からの報告は衝撃的でした。それに机に置いた状態で作動しないこともあると聞き、机で勉強やPCをする機会が多い私には不向きかなと。よく『ホームボタンがないのは慣れる』と言われますが、そういう問題ではなく、デザイン的に気に入っているんです」(Bさん)

 BさんがiPhone8に機種変更して実感しているのは、X以降のオーバースペック感だ。

「iPhone8でさえ、こんなにサクサクで驚いています。SNSや動画、漫画を見たり、カメラもそこまで頻繁に使用しない私にとって、X以降の機能やスペックでは、高額な端末代がきっと無駄。iPhone8を大切に使っていこうと思います」(Bさん)
 
 20代の男子大学生・CさんもiPhone8を支持する一人だ。iPhone XR を使用していたが、iPhone8を夏休みのアルバイト代で購入したと話す。

「iPhone7からiPhone XRに機種変更したんですが、僕のプレイするゲームだとすごくやりにくいんです。音ゲーだと指が届かなくて、不便でプレイしにくいし、大好きなゲームがいまだにXシリーズの画面サイズに対応していなくて、それならいっそiPhone8が最善の選択なのかなって。これでイベントも万全です。XRはメルカリで売りました」

 確かにiPhone Xシリーズはどれも高スペックで魅力的。だが、スマホの用途が多様化している今、もはや最新機種がベストな選択とは言えないユーザーも出始めているようだ。

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