同様に、通院の“日程”にも気を付けたい。1か月に支払った医療費が一定の上限額に達するとそれ以上が戻ってくる「高額療養費制度」を上手く活用するのだ。上限額は年齢と収入によって変わり、たとえば、70歳未満で年収が370万円以下なら自己負担額は月額5万7600円で済む。
「ただし、たとえば9月30日に5万円、10月1日に5万円の医療費を支払った場合、月をまたいでいるので、9月、10月とも自己負担の上限を超えず、適用されません。それが10月1日と2日なら、4万円以上が戻ってくる。緊急時以外は通院や手術の日程を調整できるように病院と相談するとよいでしょう」(井戸氏)
歳を重ねるほど病院にかかる機会は多くなる。費用面でも賢い患者を目指したい。
※週刊ポスト2019年10月4日号