牛丼といえば、吉野家、松屋、すき家などといった有名専門チェーンで食べるもの……と考えている人も少なくないだろう。しかし、コンビニエンスストアでも牛丼は販売されている。コンビニグルメに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「コンビニの“丼もの”のお弁当メニューは季節によってラインナップが変わるんですが、そのなかで定番となっているのがカツ丼。あとは親子丼なども販売される頻度が高いです。一方の牛丼は、1年通してどこのコンビニでも販売されているわけではなく、カツ丼や親子丼に次いで、3番手くらいのポジション。やはり“牛丼といえばチェーン店”というイメージが強いということも影響しているのでしょう。しかし、コンビニの牛丼にはチェーン店の牛丼にはない魅力もあります」
そこで、コンビニの牛丼弁当をマネーポストのコンビニグルメ担当記者Aが実食リポート。今回は2019年9月29日現在、公式サイト上で牛丼が商品として掲載されているセブン-イレブンとローソンで比較する。
甘くて濃厚なセブン-イレブンの牛丼
セブン-イレブンで販売されているのは『熟成肉の特製牛丼 具の大盛』(税別398円)だ。まず、特徴的なのが、具の部分とご飯の部分がセパレートで盛りつけされている点。電子レンジで温めてから、具を白いご飯に乗せて食べるスタイルとなっている。
「お肉は薄切りで、とても柔らかいです。たまねぎもクッタクタに柔らかくなっています。そして、なによりインパクトが強いのが、甘くて濃いタレの味。口に入れた瞬間にジュワッと濃厚でパワフルな味が広がります。牛丼チェーンの牛丼とはまったく異なるイメージです」(記者A・以下同)
全体的につゆは多めだという。
「ノーマルな状態で“つゆだく”といった感じですね。ご飯もちょっと柔らかめなのか、食べ進めていった最後のほうは、おじやのような状態になりました。お箸でかき込むというよりも、スプーンですくったほうが食べやすいかもしれません。また“具の大盛り”というだけあって、たしかにボリューム感はバッチリ。味の濃さも相まって、食べごたえは十分だと思います」