4号機の時代は1日に10万円以上負けることも
とはいえ、最近のパチンコ・パチスロは射幸性が抑えられており、これでも以前に比べると大負けすることが少なくなっているという。パチンコ・パチスロ業界に詳しいライターはこう話す。
「射幸性が抑えられているということは、少ない金額で比較的長い時間遊技できるということです。それは勝つ可能性が高くなったというわけではなく、あくまでも時間あたりに必要なお金が少なくなったということ。大負けする頻度は減るけど、その分大勝ちする頻度も減るということです」
かつての射幸性が高かった時代には、1日でとんでもない額を負けてしまったという話も多い。40代の自営業の男性Cさんが、15年ほど前の話を振り返る。
「当時大人気だった『パチスロ北斗の拳』で1日に10万円くらい負けたことは何度かあります。あとは、『ミリオンゴッド』で10万円勝った翌日に15万円負けたこともありますね。当時は財布の中に10万円くらい入れてパチンコ店に行っていました。それが全部なくなるのも毎回覚悟していました」
『パチスロ北斗の拳』や『ミリオンゴッド』は4号機と呼ばれるパチスロ機だ。前出・ライターが説明する。
「4号機は1992年から2007年くらいまでホールに設置されていたパチスロ機で、今に比べるとかなり射幸性が高かった。ミリオンゴッドなどは、1時間で4万円なくなるとも言われていた一方で、一撃5000枚(10万円相当)の出玉も珍しくありませんでした。大負けも大勝ちも当たり前だった時代です。ただ、あまりにもギャンブル性が高く、負けが込んで多額の負債を抱えてしまう人も少なくなかったこともあり、結果的に規制されるようになりました」