妻が年上の夫婦は、妻が65歳の時には夫はまだ現役で働き、生活費を賄っているケースが想定される。そうであれば、「妻の年金」は繰り下げを選び、夫が65歳になったときに一緒に年金を受給する選択がある。
例えば妻が5歳年上であれば、「夫65歳、妻70歳」で受給する。そうすれば、妻の年金は42%割り増しされるから、夫婦の年金合計額は大きく増える。
妻が専業主婦で夫婦の年金合計約22万円の標準モデルなら、妻の年金だけ5年繰り下げることで合計額は25万円近くにアップする計算だ。そうすれば年金生活に入ってからの家計に余裕ができる。
※週刊ポスト2019年10月18・25日号