Bさんは、日本人のiPhoneの扱い方にも驚きを隠せなかったという。なぜなのか。
「カフェに入ったら、iPhoneを机に置いたまま、注文しに行ってしまう日本人が多くて、なぜそんな危険なことが当たり前にできるのかびっくりしました。iPhoneが盗まれないかヒヤヒヤしましたが、狙っている人は誰もいなくて、本当にすごいなって。後から席の確保のためだと知りましたが、置いていくにしても、もっと他のものがあるのでは、と思いました」(Bさん)
タイの日系企業で働く20代のタイ人女性・Cさんは、一時帰国する同僚の日本人に、中古のiPhone8をメルカリで購入してきてもらった経験がある。
「日本に留学していたとき、メルカリでタイでは手に入らないアニメグッズを購入していました。メルカリは、日本では珍しく値切ることもできるので、重宝していました。送られてきた商品は品質もよく、包装も丁寧。それなら中古スマホも安心だと思い、今回購入を依頼しました。メーカー保証もついているのに、かなり安くてびっくりしました。とてもいい買い物でした」
そんなCさんは、外国人が“日本人が使っていたこと”にこだわるのは、品質が保証されているイメージが強いからだと話す。
「タイで購入すると、中身の部品が替えられていることもあったりして、信用できません。それに中古価格も高いから、ローンを組んで新品で買った方がいいという判断になります。でも、日本ではそういう“すり替え”なんてありませんし、日本人が使って手放したものはそもそも中古レベルではない。本体をケースとフィルムでしっかりしている日本人が大半ですし、乱暴に使わないから、新品レベルできれいです」(Cさん)
Cさん自身も近々日本を訪れる予定を立てているが、すでに家族や友人たちから型落ちの中古iPhoneの購入を依頼されているという。
「タイ人は、ローンで何でも買いがちです。新品でiPhone11をローン購入予定の友人に、日本の中古iPhone8にしてみたらと言うと、あっさりと購入を決めました。決め手は日本製品同様、日本人が使ったものなら長持ちするというイメージだったようです」(Cさん)
思わぬところでメイドインジャパンならぬ“ユーズドインジャパン”が支持されているようだ。あなたが手放したiPhoneも、外国人が使っているかもしれない?