日々の生活の中で当たり前に行っていることが、実は間違っていたり、正しいやり方が以前と変わっていたりすることはよくあること。そこで、令和時代の「節約の新常識」を検証してみよう。
まず、「家計簿は1円単位までしっかりつける」習慣について。家計簿をつけること自体はいいのだが、細かい金額にこだわりすぎて、途中で嫌になってしまうのが問題だ。節約・消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは、こうアドバイスする。
「そもそも家計簿は、お金の流れと予算管理が主な目的。何にいくら使って、残りはいくらかがわかればOKぐらいの気持ちで、とにかく続けることが大切です」
毎月の大まかな収支を把握することで、お金の使いすぎをセーブしたり、節約できる項目が見えてきたりする。1日5分程度でざっくり使ったものをつける習慣を。
買い物はセール時にまとめ買いや箱買いするのが得と考え、実行している人も多いだろう。安いと思うと、ついまとめ買いをしてしまいがちだが、これは×。実はまとめ買いは無駄になることも多く、ストックはプラス1~2個がほどほどだという。
「使いきれずに捨ててしまったり、置く場所に困ったり。結局、無駄になってしまう可能性が高いのです」(丸山さん)
ビールやジュース、お菓子などの嗜好品も箱買いすると、飲みすぎや食べすぎにつながり、いいことなしだ。