鑑賞の時間を作れない
かつては映画鑑賞が趣味だったが、現在では家庭が最優先となり、映画館から離れてしまっているというのは30代の女性会社員・Cさん。
「独身時代は、週に一度は映画館へ行っていましたが、今は子供の都合が最優先。子供連れでも楽しめる“赤ちゃんシアター”もありますが、平日の昼間開催で、専業主婦以外は正直足を運びにくいのではないでしょうか。子供がもう少し大きくなれば、一緒にアニメ作品などを観に行くこともできそうですが、自分だけのために映画館に行くのは、仕事か家事を犠牲にしなくてはいけない。今は家で、スマホで少しずつ観るというスタイルで十分です」
とはいえ、全員に共通していたのは、誰もが話題にするような大ヒット作であれば、映画館での鑑賞を選びたい、という点。大きなスクリーンで、集中して観られる映画館の需要がなくなったわけではない。映画館離れを食い止めるためには、魅力ある作品が何よりも重要ということだろう。