ある日の菅井さんの様子を追ってみると──。駅前の商店街の電機店に、新しいドライヤーを買いにお出かけ。近所から駅前までのバス運賃は、スマホでピッ(1.5%のポイントゲット)。電機店でのお買い物もスマホでピッ(11.5%ゲット)。コンビニでペットボトルのお茶もピッ(2%ゲット)。
寄り道した駅ビル内の衣料品店では、たまたまスマホ決済のキャンペーン中で、いろいろ購入(10%ゲット)。帰りに商店街の青果店と精肉店で夕食の買い物をしてピッ、ピッ(どちらも5%ゲット)。
そのほか、バカにならない携帯代など「通信費」、友達とカラオケに行く「交際費」、支払い必須の「水道光熱費」も、ぜんぶスマホから決済できる。
世帯当たりの平均的な支出(月額約30万円)に当てはめれば、ざっと5000円ほどが得になった計算だ。キャッシュレスを使いこなせれば、一般的な家庭で年6万円も得してしまうのだ。やらない手はないだろう。
「どこから入金するか」「どこで使うか」が重要
どうせポイントをためるためにキャッシュレス決済をするなら、ぜんぶスマホにまとめた方が、断然お手軽だ。ポイント情報サイト「ポイ探」代表の菊地崇仁さんが解説する。
「スマホ決済は大きく分けて2種類ある。画面に出したQRコード(バーコード)を読み取る『QRコード決済』と、スマホをかざすだけの『IC決済(非接触決済)』です」
QRコード決済なら、「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」「Origami Pay」などが代表的だ。すべてアプリをダウンロードして、簡単な設定をするだけだ。
IC決済では、「Suica」「楽天Edy」「WAON」「nanaco」などがある。
「ポイントを効率的にためるには、それらのキャッシュレス決済を使うだけでなく、『どこから入金(チャージ)するか』が重要になってきます。